みやこのよもやま

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日々の節約を中心に、育児や仕事、家庭のことを綴ります。

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コンビニの入り口にある灰皿はなんとかならないのか?

コンビニの入り口には灰皿が置かれ、たくさんの人が喫煙しています。中には灰皿から離れてウロウロしながら吸っている人もいますね。入店するときに煙を吸い込んで気分が悪くなる人は多いでしょう。

さらに独立型の店舗のみならず、ビルの一階に入っているようなコンビニでも、歩道に面した部分に灰皿が設置され、コンビニに用がない通行人にまで煙が浴びせられています。

これだけ禁煙・分煙が進む中、なぜコンビニ前の灰皿は無くならないのでしょうか?

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入り口に灰皿があることの問題点… 

なんといっても、非喫煙者が受動喫煙してしまうことは大問題ですね。

タバコをすっている人の横を通らないと、店内に入れません。その時点で自動的に受動喫煙することになります。

さらには風向きによっては、煙が店内に流れ込んで、店に入ったお客までが受動喫煙することになります。

 また、公道に面している場合がほとんどで、通行人も通るたびに受動喫煙してしまいます。

コンビニに灰皿が設置されている理由

タバコを販売しているから

販売している以上、吸うところも提供しなければ、という考え方です。

タバコはコンビニにとって主力商品であり、なんと売り上げの4割を占める店舗があるのだとか。

さらに、コーヒーなどのついで買いが見込めますね。

taspoの導入で、自販機での購入は面倒になりましたから、コンビニでタバコを買う人は非常に多いと考えられます。

私もコンビニによると、大抵1組はタバコを買っているのを目撃します。

灰皿は喫煙所ではなく、火を消してもらうために設置している

火の着いたまま入店されると非常に困りますよね。それに吸い殻を店の前でポイ捨てされたら、お店の人は掃除が大変。灰皿を設置していれば、捨ててから入店してもらえますね。

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灰皿の完全撤去にむけて…日本禁煙学会の動き 

各コンビニに要請書を送っているようです。

少し長いですが、一部を引用します。

1.健康増進法第25条(下記に条文引用(1))を踏まえた2010年2月の厚生労働省・健康局長通知「受動喫煙防止対策について」、また2012年10月の厚生労働省・健康局長通知「受動喫煙防止対策の徹底について」に明記されたように、『全面禁煙は、受動喫煙対策として極めて有効であると考えられているため、受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙であるべきである。』とされています。

2.さらに上記の法を踏まえ、2010年7月の厚生労働省からの通知で、
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000004k3v.html
「○施設の出入口付近にある喫煙場所の取り扱いについて
 健康増進法第25条の「受動喫煙」には、施設の出入口付近に喫煙場所を設けることで、屋外から施設内に流れ込んだ他人のたばこの煙を吸わされることも含むため、喫煙場所を施設の出入口から極力離すなど、必要な措置を講ずるよう努めなければならないところである。施設を訪れる人が、その出入口において、たばこの煙に曝露されることも指摘されているところであり、この点についても、ご配慮頂きたい。」とされています。

…略…

5.貴社のコンビニでタバコを販売し、それなりの売り上げがあるとしも、公共的な公道に面して灰皿を置かねばならない理由や責務は全くありません。現に屋内にあるコンビニ店では灰皿は置かれていないことからして、屋外だからといって、多数の人が通る公道に面して受動喫煙の煙を吸わせることになる灰皿を置くことは許されません。

6.貴店でタバコを購入する喫煙者からの求めがあるケースもあるでしょうが、客や公道の通行者に及ぼす受動喫煙の危害リスクを勘案すれば、灰皿を置くことは販売規範に反することにもなっているのではないでしょうか。ご高配をよろしくお願い申しあげます。

引用元:コンビニ店の前に灰皿を置かないでください、撤去してください

 

ざっと斜め読みをすると、

 

  • 厚生労働省も、施設の出入り口での受動喫煙を問題視していて、出入り口から喫煙場所を離すように努めるようにいってるぞ。
  • 店の出入り口が面する道は公道で、公共の場だぞ。灰皿設置はおかしいぞ。
  • コンビニの灰皿設置が公共の場所を喫煙場所に変えることを誘発しているぞ。
  • タバコが貴重な収入源だからといって、公共の場を喫煙スペースにすることは許さんぞ。

 

といったところでしょうか。

まあ理屈は通っていますね。

確かに、喫煙は趣味嗜好の範囲であり、他人の健康を脅かしてまで嗜むことに正当性はありません。

そいえば、歩きタバコ禁止地区に灰皿を置くことが黙認されているのも、大きな矛盾ですね。

コンビニは灰皿を撤去するべき!

タバコの売り上げを考えれば、喫煙者を優遇するのは当然でしょうね。灰皿の撤去をしたら、お客は近くの競合店に流れてしまうでしょうね…

コンビニから灰皿を撤去させるなら、一部のコンビニじゃなくて、すべてのコンビニが一斉に撤去するように国が働きかける必要がありそうですね。

このことから完全撤去はかなり困難だと思います。

それでも、コンビニは灰皿を撤去すべきです。

なぜなら近年、コンビニはファミリー層に向けた商品開発に力を入れていますよね。

テレビCMでも、子どもがコンビニの惣菜を買って食べるような演出がされています。

スーパーの客層を取り込もうという戦略なのでしょう。

ですが、それならコンビニの入り口に、灰皿がどーんと置かれているのは大きな矛盾です。

居酒屋ですら、ファミリー層の取り込みのため、分煙をするくらいなんですから、コンビニも禁煙・分煙に真剣に取り組まなければ、理解を得られないでしょう。

はやく禁煙者や子どもが安心して入れるコンビニになって欲しいものです。