それ本当に仕事の相談?相手に利用されないために気をつけたいこと
夫と私はよく仕事の話をします。といっても畑が全く違うので、話のタネはだいたいが対人関係の悩みになります。夫はネチネチ愚痴るわけではなく、面白おかしくストーリーにしてくれるので、聞いていてとても楽しい。
そんな夫がこんなことをこぼしました。
〇〇さん、俺によく仕事の相談に来るんだけど、具体的な解決方法を提案すると、もういいですってどっかいっちゃうんだ。しんどいよ。
ああうん、それね、君に何とかしろって言ってるんだよ。
気不味くなりそうなことは他人に言わせる人がいる
これを言ったらチームが気不味くなる、誰かを嫌な気にさせて、自分が悪く思われるかも…
仕事をしているとよくあることです。
この、自分が悪く思われることを徹底的に嫌う人は、あの手この手で相談相手を利用し、解決させようとしてきます。
そして、決して対応してくれ、とお願いしてくるわけではありません。相談相手に、相談相手の意見として動いてもらうことを期待します。
本当に仕事のことならまだいいのですが、この手の人間は、自分が気にくわないことを、さも仕事上の大問題であるかのように仕立てる傾向があるのでタチが悪いのです。
私が利用されていた話
以前働いていたコールセンターでの出来事です。コールセンターといっても10人程度で、社員と派遣で構成されていますが、SVのようなリーダーがいない横並びの部署でした。私が1番年上で、続いて3歳年下のAさん。お互い入社は中途で立場は同じ社員です。あとは派遣で構成されています。
このAさん、何かあると全て私にどうしたらいいですか?と振ってきます。立場は同じですが、社会人として先輩であるため、むげに断ることができなかった私は、彼女に代わり、上司に進言し、対策を練ったりしたのですが、あるとき気がつきました。
彼女の主張を客観的に見直すと、自分の情報の見落としを他部門の隠蔽へ昇格させたり、気に入らない相手からの電話の取次ぎを業務妨害に進化させたりと、業務に関係ない個人的な不満が多かったのです。
見極めるのは簡単。自分で解決する気があるかどうか?
冒頭の夫のエピソードでも分かるように、彼ら自身で解決する方法を提示すればいいんです。自分でやる気がない場合は、「でも…」「だって…」を繰り返したあと、対応してもらえないと分かった時点で去っていきます。
私とAさんの間でも、最初は彼女の不興を買うのが嫌で、望みを叶えていましたが、彼女自身のためを思い、自分で対処するように進めるようになりました。
利用されないためには
一度彼らの要望を叶えてしまうと、二度、三度利用してやろうとやってきます。
彼らの要望の多くは、仕事の皮を被った個人的な不満(しかも理不尽)ですから、対処すればするほど、相談される側の評価が下がってしまいます。利用されないためにも、安易に応じず、最初から自分自身で対処するように促すことが大事です。その上で改めて相談に来たのなら、そのときに協力してあげればいいのです。本人が無自覚な場合もありますからね。できるだけ相手のためを思ってアドバイスしてあげましょう。
それでは!