叶いかけた夢がどうでも良くなって捨てたけど、結果的に今充実している話
初めて夢と現実の境目を見たのは、高校生のとき。
進路についての三者面談のときです。
「それで食っていけるのか?」
ゲーム会社でグラフィッカーになりたい。
私の将来の夢を聞いた先生の第一声です。
もう十数年経つのでしょうか。
今でこそ珍しくもありませんが、当時はゲームを作る仕事なんて「は?なにそれ?」どころか「ふざけてる」ぐらいの認識のされ方だったと記憶しています。
夢を見ましょう。ただし、生活費が稼げる内容で。
そんなにいうなら、食っていってやろうじゃないか。
強く決意した私は親を説得し、就職率がよいと広告を出していた専門学校へ入学します。親も、仕事が見つかるならと納得し、機材も揃えてくれました。
叶った夢、食ってもいける。でもそれはゴールじゃなかった。
運良く学校が斡旋してくれたゲーム会社に就職し、フラッシュゲームや携帯ゲーム(昔懐かしのドット絵)を描く仕事をしました。給料も社会保障も福利厚生もシッカリしていて、生活に困ることもありませんでした。
3年は順調でした。
しかし、上司のセクハラ過干渉により退職することになります。
嫌なことを回避するために、夢のことは忘れよう。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
ゲーム会社はもういいや、となりました。
短期でDTPオペレーターをやったりして仕事を繋ぎ、最終的に今の会社に一般職に就きました。
PCをよく使う企業でしたので、学んだことが全て無駄になったわけではありませんが、ああ、もうクリエイティブな仕事をすることはないんだなと思ったことを覚えています。
昔夢見た世界と違うところにいる。それでもいい。
どうして最初のゲーム会社を辞めた後、一般職で再就職したのだろうと、ふと思うことがあります。
今でも絵を描きたいと思うことがある。
でも、思うだけ。
そして決して好きなことではない、今の仕事にやりがいを感じている。充実している。(育児休業中ですけど)
それが答えなんでしょう。
夢(未来)と挫折(過去)は現実で何にでも変化する。
こうやって文章にすると、挫折したんだなぁ、と客観的に見ることができます。しかし、主観的には挫折したと思っていません。
過去の仕事を活かせたのも大きいのでしょうね。
これが今充実していなければ、挫折感でいっぱいだったと思います。
今の夢は?
ありきたりですが、夢を持つことが夢。
やりたいことは山ほどあるのですが、夢に昇格させることを悩んでいるところです。
きっかけとチャンスを逃さないように、準備していこうと思います。
Netflix火花お題「夢と挫折」
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